2025年11月04日
「エステや針治療で顔のたるみは治るの?」そんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げますと、残念ながらエステや針治療では顔のたるみを根本的に改善することはできません。むしろ、不適切な施術により症状が悪化するリスクさえあります。
この記事では、皮膚科医の立場から、なぜエステや針治療では効果が得られないのか、たるみの本当の原因と正しい治療法について詳しく解説いたします。花小金井駅前スキンクリニックでは、医学的根拠に基づいた適切なたるみ治療をご提案しております。

【結論】顔のたるみはエステや針治療では治らない
顔のたるみに悩む多くの方が、エステサロンや鍼灸院での施術を検討されます。
しかし、医学的な観点から申し上げますと、エステや針治療では顔のたるみを根本的に治すことはできません。
エステや針治療で改善できない理由
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皮膚の深層(真皮層やSMAS筋膜)に作用しない
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一時的なリラクゼーション効果のみ
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たるみの原因である組織の老化に対処できない
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医療行為として認められた治療ではない
たるみは、皮膚の深い層にあるコラーゲンやエラスチンの減少、筋膜の緩みなど、複合的な要因によって生じます。
エステのマッサージや美容針では、これらの深層組織に十分な効果を与えることができないため、根本的な改善は期待できません。
さらに、医療資格を持たない施術者による不適切な処置は、かえって肌トラブルを招く危険性があります。
医学的根拠に基づいた治療を行うためには、医療機関での専門的なアプローチが必要です。
エステや針治療が「効果ない」と言える3つの理由
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皮膚の深層に届かない
たるみの主な原因は、真皮層のコラーゲン減少とSMAS筋膜の緩み、骨の萎縮、靭帯のゆるみ、脂肪の下垂など多岐にわたります。
エステのマッサージや美容針は表皮から浅い真皮までしか作用せず、たるみの根本原因がある深層組織には全く届きません。
医療機器を使用しない施術では、組織の深部に必要な刺激を与えることは物理的に不可能です。
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医学的エビデンスが存在しない
医療の世界では、治療効果を証明するために臨床試験や科学的研究が必須です。
しかし、エステや針治療によるたるみ改善効果を示す信頼できる医学論文は存在しません。つまり、科学的に効果が証明されていない施術です。
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一時的な見た目の変化でしかない
マッサージ直後に顔がすっきりして見えるのは、一時的なむくみの軽減や血行促進によるものです。
たるんだ組織が引き上がったわけではなく、数時間から数日で元に戻ってしまいます。これは根本的な治療とは言えません。
エステ・針治療が逆にたるみを悪化させる危険性
エステや針治療は効果がないだけでなく、顔のたるみをさらに悪化させてしまう危険性があることをご存知でしょうか。
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過度なマッサージによる組織の損傷
強すぎるマッサージや長時間の施術は、皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチン繊維を傷つけてしまいます。
特に、下から上へ引き上げるような強い力を加える施術は、靭帯や筋膜を伸ばしてしまい、かえってたるみを進行させる原因となります。一度伸びてしまった組織は、元に戻ることはありません。 -
不衛生な針による感染リスク
医療機関以外で行われる針治療では、滅菌管理が不十分な場合があります。
顔面に針を刺す行為は感染のリスクを伴い、最悪の場合、膿瘍や蜂窩織炎といった深刻な皮膚感染症を引き起こす可能性があります。 -
繰り返し施術による経済的・時間的損失
効果のない施術を繰り返すことで、本来受けるべき適切な医療を受けるタイミングを逃してしまいます。
たるみは進行性の症状であり、早期に正しい治療を開始することが重要です。
不適切な施術に時間とお金を費やすことは、結果的にたるみを進行させることにつながります。
摩擦・刺激による肌トラブル
エステや針治療で特に注意すべきなのが、施術時の摩擦や刺激による肌トラブルです。
皮膚科医として多くの患者様を診てきた経験から、施術後のトラブルは決して珍しくありません。
摩擦による慢性的なダメージ
エステでの強いマッサージやこする動作は、皮膚に継続的な摩擦を与えます。
この摩擦が繰り返されることで、以下のようなトラブルが生じます。
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肝斑や色素沈着の悪化
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バリア機能の低下による乾燥肌
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赤みや炎症の慢性化
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毛細血管の拡張
特に、肝斑をお持ちの方は要注意です。
摩擦刺激は肝斑を濃くする最大の原因の一つであり、エステでのマッサージが症状を著しく悪化させるケースを多く見てきました。
過剰な刺激が招く敏感肌
頻繁な施術や強い刺激は、皮膚のバリア機能を破壊し、敏感肌を作り出します。
一度敏感になった肌は、化粧品や紫外線などの日常的な刺激にも反応しやすくなり、慢性的な肌トラブルに悩まされることになります。
医療機関での治療が必要な状態になる前に、適切なケアを選択することが大切です。
たるみの本当の原因と正しい理解
顔のたるみを正しく治療するためには、まずその原因を正確に理解することが重要です。
たるみの主な原因
顔のたるみは、単一の要因ではなく複数の要因が重なって生じます。
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真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少(加齢による変性)
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SMAS筋膜の緩みと下垂
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皮下脂肪の萎縮または肥大
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骨の吸収による土台の変化
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表情筋の衰え
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重力による組織の下垂
年齢とともに進行するたるみ
20代をピークに、コラーゲンの生成能力は年々低下していきます。
特に40代以降は、皮膚を支える構造が急速に衰え、たるみが目立ち始めます。
紫外線ダメージや生活習慣も、たるみの進行を加速させる要因です。
表面的なケアでは改善しない理由
たるみの原因は皮膚の深層にあるため、表面からのマッサージやクリームでは届きません。
医療機器を用いた治療や、場合によっては外科的なアプローチが必要となります。
正しい診断のもと、原因に応じた適切な治療を選択することが、たるみ改善への最短ルートです。
皮膚科を受診すべき理由

顔のたるみ治療は、必ず医療機関である皮膚科・美容皮膚科で受けることをお勧めいたします。
その理由を具体的にご説明します。
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医学的根拠に基づいた治療
皮膚科・美容皮膚科では、科学的に効果が証明された治療法のみを提供しています。医師が患者様一人ひとりの肌状態を正確に診断し、たるみの程度や原因に応じた最適な治療計画を立てます。
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医療機器による確実な効果
これらの医療機器や注入治療は、医師免許を持つ者だけが扱える治療です。施術によっては看護師が行うことも法的に認められていますが、必ず医師の指導のもとに行うことが規定されています。
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安全性と万全のサポート体制
医療機関では、万が一のトラブル時にも即座に適切な処置が可能です。
また、治療前のカウンセリングから治療後のアフターケアまで、医師が責任を持って対応いたします。
エステとは異なり、医学的な観点から患者様の安全を最優先に考えた治療を行います。
よくある質問
一時的なむくみの軽減や血行促進により、施術直後は顔がすっきりして見えることがあります。
しかし、これはたるみの根本的な改善ではなく、数時間から数日で元に戻ってしまいます。
医学的にたるみを改善するには、真皮層や筋膜層へのアプローチが必要です。
当院では、患者様の痛みに配慮した治療を心がけております。
ハイフや高周波治療は多少の熱感がありますが、我慢できる程度です。
患者様個人の痛みの感じ方に差がありますので、治療効果を保ちながら痛みを軽減するように丁寧にお声がけをしながら調整して施術を行っていきます。
注入治療では極細い針を使用する、ご希望に応じて麻酔クリームを使用、施術時に冷却を行うなど、痛みを最小限に抑える工夫を複数行い、痛みに配慮した治療を心掛けています。
治療内容により異なりますが、まずはカウンセリングでお悩みを伺い、最適なプランをご提案いたします。
無理な勧誘は一切いたしませんので、お気軽にご相談ください。
治療法により異なりますが、ハイフは6ヶ月に1回、高周波治療は3カ月から6カ月に1回程度が目安です。
患者様のライフスタイルに合わせた治療計画をご提案いたします。
たるみの治療は花小金井駅前スキンクリニックへご相談ください
花小金井駅前スキンクリニックでは、顔のたるみに対する医学的根拠に基づいた治療をご提供しております。
当院の特徴
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皮膚科医による正確な診断と治療
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最新の医療機器を導入した効果的な施術
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患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
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丁寧なカウンセリングと安心のアフターケア
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花小金井駅北口から徒歩1分の好アクセス
このような方はぜひご相談ください
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エステや針治療で効果を感じられなかった
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たるみが気になり始めた
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本格的な治療を検討している
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まずは専門の医師に相談したい
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どのような治療法があるか知りたい
安心して通える環境
東京都小平市の皮膚科、花小金井駅前スキンクリニックではプライバシーに配慮した空間で治療を受けていただけます。
女性医師による診察も可能ですので、お気軽にお申し付けください。
顔のたるみでお悩みの方は、エステや針治療に頼る前に、まず医療機関での相談をお勧めいたします。
花小金井駅前スキンクリニックで、最適なたるみ治療を一緒に見つけていきましょう。


