2025年10月20日
シミがない人には、毎日の生活習慣や肌ケアに共通する特徴があります。
遺伝や体質だけでなく、日々の心がけが美肌を作るカギとなります。
この記事では、シミがない美肌の人たちが実践している秘訣を、皮膚科医の視点から解説します。

シミがない人はどんな人?
シミが少ない方を診察していると、いくつかの共通した特徴があります。
シミがない人の特徴
-
【紫外線対策を徹底している】
日焼け止めを毎日使用し、外出時は帽子やサングラスで対策
-
【スキンケアを習慣化している】
朝晩のクレンジングと保湿を欠かさない
-
【生活習慣が規則正しい】
十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を意識
-
【ストレス管理ができている】
定期的な運動やリラックスの時間を確保
-
【肌の変化に敏感】
異変を感じたらすぐに皮膚科を受診する
特に重要なのは、シミは一夜にして現れるのではなく、数年から数十年の紫外線ダメージが蓄積された結果だということです。
今からの対策でも十分に予防は可能です。
シミができる仕組み
シミがなぜできるのかを理解することは、予防策を立てるうえで非常に重要です。
シミができる仕組み

シミは主に紫外線によるダメージが原因で発生します。
紫外線が肌に当たると、肌を守るためにメラノサイトという細胞がメラニン色素を生成します。
通常であれば、このメラニンは肌の新陳代謝(ターンオーバー)により、約28日周期で肌表面に押し出され、自然に剥がれ落ちます。
しかし、紫外線を浴び続けたり、肌の新陳代謝が低下したりすると、メラニン色素が肌に沈着してしまい、それがシミとなります。
また、加齢に伴いターンオーバーが遅くなることも、シミが増える原因となります。
シミの種類と特徴
-
【老人性色素斑】
最も一般的なシミで、紫外線ダメージの蓄積が原因
-
【肝斑】
頬や額に左右対称に現れ、ホルモンバランス、紫外線、摩擦が関係
-
【そばかす】
遺伝的要素が強く、若い頃から現れやすい
-
【炎症後色素沈着】
ニキビやケガの後に生じるシミ
体質・遺伝も関係ある?
「シミができやすいかどうかは遺伝で決まっている」という話を聞いたことがありませんか?
これは完全に間違いではありませんが、全てが遺伝で決まるわけではありません。
遺伝と肌タイプの関係
シミのできやすさは、肌色や肌質と深く関係しています。
一般的に、色白で肌が薄い方は紫外線による影響を受けやすく、シミができるリスクが高い傾向にあります。
一方、肌が浅黒い方は、メラニン色素が多いため、紫外線から肌を守る天然の防御機能が備わっています。
ただし、これは「シミができない」ということではなく、「相対的にリスクが低い」ということです。
シミができやすい人の特徴
シミがない人とシミができやすい人には、何が違うのでしょうか?
多くの患者さんから質問を受ける内容です。その違いを具体的に解説します。
シミがない人とできやすい人の違い
| 項目 | シミがない人 | シミができやすい人 |
| 紫外線対策 | 毎日対策している | 季節や気分で対策を変える |
| スキンケア | 毎晩丁寧にクレンジングと保湿を実施 | 時間がない時はスキップしてしまう |
| 睡眠 | 毎日6時間以上、定時に就寝 | 睡眠不足が常態化している |
| 食生活 | 栄養バランスを意識した食事 | インスタント食品が多い |
| ストレス管理 | 運動やリラックスの時間を確保 | ストレスが蓄積している |
| 肌診察 | 定期的に皮膚科を受診 | 問題が生じるまで受診しない |
シミをつくらない肌づくりの7つのポイント
-
【紫外線対策を習慣化する】
毎朝、外出30分前に日焼け止めを塗布。
SPF30以上、PA+++以上を目安に選択。2~3時間ごとに塗り直すことが理想的です。
-
【正しいクレンジングを実践する】
メイクや汚れを丁寧に落とすことで、肌への負担を軽減。
クレンジング後は必ず化粧水と乳液で保湿を行うことが重要です
-
【十分な睡眠を確保する】
肌の修復はほぼ就寝中に行われます。
毎晩同じ時間に就寝し、最低6時間以上の質の良い睡眠を心がけてください
-
【抗酸化成分を含む食事を意識する】
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、リコピンなど、肌を酸化から守る栄養素を積極的に摂取
-
【こまめに水分補給を行う】
肌の内側から潤いを保つことで、バリア機能が向上し、紫外線ダメージへの抵抗力が高まります
-
【定期的に皮膚科を受診する】
年に1~2回は皮膚科で肌チェックを受け、初期段階の異変を見つけることが予防のカギとなります
-
【ストレス軽減とリラックス】
ストレスはホルモンバランスを乱し、シミの原因となる肝斑を増やす可能性があります。 運動などでストレスを解消してください
よくある質問
はい、毎日塗ることをお勧めします。
紫外線は曇りの日でも80%程度肌に届きます。
また、室内にいても窓を通して紫外線は入ってきます。
シミをつくらない習慣として、毎日の日焼け止め使用が効果的です。
既存のシミはこれ以上濃くならないようにするために、紫外線対策が必須です。
同時に、皮膚科での治療(レーザーやケミカルピーリングなど)を検討することで、現在のシミを改善することも可能です。
放置するのではなく、皮膚科医に相談することをお勧めします。
価格の高さと効果は必ずしも比例しません。
大切なのは「自分の肌に合った製品を正しく使い続けること」です。
基本的な紫外線対策と保湿ケアが最優先です。
その上で、必要に応じて美容成分を含む製品を選びましょう。
花小金井駅前スキンクリニックでは、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャル)、ケミカルピーリングなど、複数の治療法をご用意しています。
シミの種類や深さ、肌質に応じて、最適な治療法を提案させていただきます。
東京でのシミ治療は花小金井駅前スキンクリニックへご相談ください
当院では、単なるシミ治療だけではなく、予防から治療まで、トータルな肌の悩み解決をご提案しています。
皮膚科医として、患者さんの肌を丁寧に診察し、その方に最適な治療プランをご提案いたします。

-
【初診時の詳細なカウンセリング】
現在のシミの状態、生活習慣、肌質などを総合的に評価
-
【複数の治療法から最適な方法を選択】
レーザー、光治療、ケミカルピーリングなど、シミの種類に応じた治療
-
【予防と治療の両立】
既存のシミ治療と同時に、今後のシミ発生を予防するためのスキンケア指導も実施
-
【アフターケアの充実】
治療後の肌管理について、丁寧にサポート
シミは時間とともに濃くなり、深くなっていきます。
シミについてのご不安やご質問がありましたら、ぜひ一度、花小金井駅前スキンクリニックへお気軽にご相談ください。
皮膚科医として、皆さまの美肌づくりを全力でサポートさせていただきます。


