
ピコレーザー(ピコウェイ)について

ピコレーザーとは、従来のレーザーよりもさらに短い時間(ピコ秒)で照射するレーザーのことです。ピコ秒とは1兆分の1秒という、想像もつかないほど短い時間です。この一瞬の照射によって、シミやそばかす、くすみ、ニキビ跡、タトゥーなど、様々な肌トラブルの原因となるメラニン色素やインク粒子を、熱で破壊するのではなく、衝撃波で粉々に砕きます。
従来のレーザーでは難しかった、薄いシミや色素沈着にも効果を発揮するのが特徴です。また、周囲の組織へのダメージを抑えられるため、ダウンタイムが短く、肌への負担が少ない治療法として注目されています。
こんなお悩みがある方に最適
- 従来のレーザー、光治療で十分にシミが取れなかった方
- しみやそばかす、肝斑が気になる方
- 肌全体がくすんでいる方
- 毛穴の開きや黒ずみが気になる方
- ニキビ跡などの赤みが気になる方
- 目尻などの小じわが気になる方
- 切らずにタトゥーを除去したい
ピコレーザー(ピコウェイ)の特徴
ピコウェイは、「3種類の波長」「3種類照射モード」を組み合わせることで、シミ、そばかす、肝斑、あざ、小じわ、タトゥー除去など幅広い疾患を治療することが可能になっています。
3つの波長
- 532nm(赤や黄色暖色系)
- 785nm(緑や青など寒色系)
- 1064nm(黒色系)
3つの照射モード
- スポット照射:しみ取り・そばかす消し・タトゥー除去
- トーニング照射:肝斑・色素沈着などの改善
- フラクショナル照射:毛穴の開き・小じわ・ニキビ跡などの改善
ピコウェイは、従来のレーザーよりも短いパルス幅で照射するため、メラニン色素をより効率的に破壊し、シミやくすみ、ニキビ跡などを効果的に改善します。また、照射時間が短いため、痛みや熱感が少なく、麻酔なしで施術を受ける方が多くいらっしゃいます。
フラクショナルハンドピースによる治療は、真皮に光音響効果によりわずかな損傷発生させ、表面を傷つけることなく創傷プロセスを誘導し、熱によるダメージや炎症後色素沈着のリスクを最小限に抑えながら、治療することができます。
またピコウェイは信頼性の高いシネロン・キャンデラ社製であり、米国FDAの承認をうけた製品です。
ピコウェイは、厚生労働省の薬事承認を受けており、
- 太田母斑
- 異所性蒙古斑
- 外傷性色素沈着症
上記疾患に対して保険適応での治療を行うことが可能となっています。当院でも、保険適応にて治療をおこなっておりますので、ぜひご相談ください。
ピコレーザーの3つの照射方法
ピコスポット
レーザーの衝撃波で色素を分解し、シミにピンポイントでレーザーを照射します。
ピコウェイでは、スポット照射に使用する532nm,730nmの2種類の波長を使い分けます。シミの濃さや肌の状態に応じて適した波長を選択して照射します。
ピコトーニング
ピコレーザーを低出力で満遍なく照射する方法です。
1064nmのNd:YAGレーザーを、低出力で満遍なく均等に照射することで、過度に刺激を与えずにメラニン色素を少しずつ分解・排出します。シミや肝斑、くすみや色むらを改善し、肌全体のトーンアップも行います。
1064nmの波長は、深達度が深く、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹後の色素沈着にも効果が期待できます。
さらに、肌の深部に作用し、コラーゲン生成を促進する効果があり、毛穴の開きや小じわの改善を行い、肌を滑らかに整えます。
赤みや腫れなどのダウンタイムもありません。お肌のメンテナンスとして定期的に行うことがおすすめの治療です。
ピコフラクショナル
532nmフュージョンという専用ハンドピースを使用します。フラクショナル(小さな点状)にレーザーを照射し、肌の再生を促す治療です。ピコレーザーによるフラクショナル照射は、皮膚の表面を傷つけずに、真皮内に空胞を形成します。この空胞を修復する皮膚の自己再生機能により、真皮のコラーゲンなどが生成され、皮膚の弾力のアップ、毛穴の引締め、ハリとツヤの改善効果をもたらします。
赤みや点状出血が、半日~1日程度生じることがあります。
施術の流れ

1.クレンジング・洗顔
メイクや皮脂などを十分に落としていただきます。
2.VISIA
画像診断で肌の状態を確認します。
3.医師による診察
患者様のお肌の状態やご心配な点を伺います。お悩みに合わせて、最適な治療プランをご提案させていただきます。
4.カウンセリング・同意書記入
詳しい施術内容やダウンタイムの過ごし方の注意点などをスタッフから説明させていただきます。
5.施術
レーザー照射前に、目を保護するためのゴーグルを着用していただきます。症状に合わせた波長・出力でレーザーを照射します。
照射中は、軽い熱感やパチパチとした刺激を感じる場合がありますが、痛みはほとんどありません。必要に応じて表面麻酔を塗布します。
6.アフターケア
施術後の注意事項やスキンケア方法などについてご説明いたします。ご自宅でのケアについても丁寧にご指導いたしますので、ご安心ください。
施術時間
施術時間 | レーザー照射時間:10分~30分(麻酔は原則不要です) タトゥー除去:麻酔を含めて45~60分程度(塗布麻酔をお勧めします) |
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施術間隔 | ピコスポット;1回照射で残った場合、3カ月程度あけて再照射をおすすめします。 ピコトーニング;1カ月毎 ピコフラクショナル;1カ月毎 |
メイク | ピコスポット・タトゥー除去は、照射部位にテープ保護を2週間していただきます。 トーニング、フラクショナルの施術は、翌日から可能です |
ダウンタイム
施術直後は、照射部位に軽度の赤みや腫れ、熱感などが生じることがありますが、これらは通常数時間から数日で落ち着きます。
シミ治療の場合、レーザー照射によってシミの部分がかさぶたのようになり、1週間程度で自然に剥がれ落ちます。
副作用・リスク
- 赤み・腫れ・熱感
- かさぶた
- 色素沈着
- 内出血
施術を受けられない方
- 妊娠中の方、または授乳中の方
- 光線過敏症の方
- ケロイド体質の方
- 施術部位に感染症、炎症、傷がある方
- 重度の心臓病、肝臓病、腎臓病を患っている方
- 糖尿病などの内科的疾患で通院中の方
- 抗凝固剤やステロイド剤を服用中の方
上記に該当する場合や、その他健康状態に不安がある方は、必ず事前に医師にご相談ください。
料金
ピコレーザーの料金は以下の通りです。
メニュー | コース | 料金 |
---|---|---|
ピコ W(トーニング+フラクショナル) | 全顔・1 回 | 45,800 円 |
ピコ W(3回コース) | 全顔・3 回 | 126,000 円 |
ピコ W(5回コース) | 全顔・5 回 | 199,000 円 |
タトゥー除去 (最大36㎠センチまで) | 1~4 ㎠ | 19,800 円 |
5~9 ㎠ | 32,800 円 | |
10~36 ㎠ | 49,800 円 |
メーカー提供症例画像
ピコスポット

施術前(左)、施術後(右)
照射1回

施術前(左)、施術後(右)

施術前(左)、施術後(右)
※メーカー提供の症例写真です。
※症例写真は、施術による変化の一例であり、患者様に同じ効果をお約束できるものではありません。