ニキビ跡について
ニキビが治った後でも、赤みや色素沈着、毛穴の開き、クレーター(凹凸)、しこりなどが残っている状態です。ニキビの炎症が強く、皮膚の深い層にまでダメージを与えてしまうと、治りづらい瘢痕を残してしまいます。
ニキビ跡の種類
赤み

ニキビが長く続いたことで、炎症後も赤みが残ることがあります。ニキビが炎症を起こしている際に、毛細血管が集まり、拡張します。赤みは、数か月で治ることが多いですが、炎症の程度によっては1~2年かかることもあります。
色素沈着

ニキビによる炎症後に、メラニン色素が肌に蓄積して色素沈着が起こります。ニキビの炎症によるダメージの修復のために表皮の細胞が活性化し、同時に基底層のメラノサイトも活性化しメラニンの産生が促進され、色素沈着が起こります。
色素沈着は、徐々に薄くなりますが、紫外線や過度な摩擦を避け、保湿をしっかり行うなどケアが大切になります。
凹み

ニキビの炎症が、真皮層に及んでダメージを与え、またその炎症を繰り返すことで組織の構造自体が変形してしまい、皮膚が陥没して残ることがあります。クレーターともいわれ、自然に治ることは難しい状態です。
ニキビ跡の凹みは、3種類に分類されます

- ローリング型:なだらかに深く凹んだ形
- ボックス型:垂直に陥没し、辺縁があり、底がたいらなもの
- アイスピック型:アイスピックのように、入り口が広く先が細い小さな穴のような形
しこり

ニキビの炎症が深く真皮に及び、傷を修復しようと真皮の線維芽細胞が過剰にコラーゲンを生成することで硬くしこりを作ることがあります。
フェイスラインや首のニキビが長引いたあとにできやすい傾向があります。
ニキビ跡の種類別治療法
種類 | 治療法 |
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赤み |
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色素沈着 |
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凹み |
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しこり(ケロイド) |
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当院のニキビ跡治療の特徴
保険診療がメインの皮膚科なので、適切な保険診療を受けることができる
すぐに美容施術が必要なのか、まずは保険診療である程度治るものなのか、親身になって診察いたします。未成年の方は、保護者の方にもきちんと説明し、治療の流れ、目指すゴールを共有します。
豊富な治療メニュー
各種ピーリング、IPL、シルファーム、ダーマペンをはじめとした、ニキビ跡に効果的な多数の機械をご提案可能です。また、院長によるサブシジョンは、機械治療では改善できなかった難治性のニキビ跡に対して効果が期待できます。様々な治療を、お肌の状態に合わせてご提案します。
肌診断で、経過と治療効果を確認できる
美容施術を行う方は、毎回VISIAを撮影します。ニキビ跡の赤み、凹み、毛穴などについて、きちんと改善しているかどうか、医師と共に確認し、治療の方向性や、治療の回数などを相談することが可能です。
よくある質問
強すぎない赤みや色素沈着でしたら、紫外線にあたらないようにする(日焼け止めや帽子など)、適切に保湿をする、などで薄くなっていくこともあります。基幹的には6カ月~1年程度で薄くなっていくことが多いです。
凹みやしこりはほぼ自力で治すのは不可能です。
クレーター状のニキビあとは、瘢痕組織であるため、スキンケアやマッサージ、エステ等では改善しません。ある程度侵襲(痛みや赤みなどのダウンタイム)を伴いますが、医療機関での美容施術で、当院であればダーマペンやシルファームなどをおすすめします。
赤みは、にきびの炎症を抑えるために毛細血管が集まっている状態です。血管に含まれるヘモグロビンに吸収される波長の光を照射するIPL治療を、個人差もありますが1カ月に1回、3~6回繰り返す治療が有効です。
また、皮膚のターンオーバーを促進するケミカルピーリングも繰り返すことで、効果がでてきます。
赤みや色素沈着であれば、ビタミンCやトラネキサム酸、レチノール等の成分が配合されているニキビあとケア商品はある程度効果があると思います。
ただ、市販のスキンケア商品に含まれる成分には制限がありますので、劇的な効果は期待しにくいかもしれません。
また、クレーターやしこりに効果的な市販の製品は存在していません。
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