当院では、粉瘤やほくろ、巻き爪、眼瞼黄色腫、イボなどの皮膚疾患に対し、日帰りで行える手術を行っています。通院回数や入院の負担を減らし、日常生活への早期復帰をサポートします。局所麻酔を使用し、痛みや出血にも配慮した治療を行います。

当院でできる日帰り手術
花小金井駅前スキンクリニックでは、保険診療を中心に日帰りで可能な皮膚外科手術を行っています。
手術は局所麻酔で行い、術後は自宅で安静を保ちながら生活できます。術後の経過観察や抜糸も当院で一貫して行い、患者さまの安心・安全を第一にしています。
粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の嚢胞ができ、その中に角質や皮脂がたまる良性の腫瘍です。
初期は無症状ですが、放置すると徐々に大きくなり、粉瘤の壁や内容物に反応した異物反応を起こしたり、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みや膿が出る炎症性粉瘤となります。
当院では、炎症性粉瘤でも炎症を起こしていない粉瘤でも手術をすることが可能です。炎症を起こしている粉瘤では、粉瘤が溶けて周りに内容物が散らばっていたり、粉瘤の袋が溶けている、周囲の組織と癒着しているなどの手術しづらい状態になっていることがほとんどですが、丁寧に内容物と粉瘤の袋を取り除くことで、炎症を起こしている粉瘤でも根治手術を行うことが可能です。もちろん、炎症を起こしていない粉瘤と比べると再発する可能性は高くなりますが、できるだけ一度の手術で取り切ることを目標に丁寧な手術を行っています。当院では、炎症性・非炎症性粉瘤共に、くりぬき法を選択することが多いです。
くりぬき法とは、2~5ミリ径の丸形のメスを使い粉瘤を小さな穴から取り除く方法です。メリットとして傷が小さく済み術後の痛みが少なく、傷跡が目立たないこと、手術が比較的短時間で済み患者様の負担が少ないことが挙げられます。ただ、視野が狭いため粉瘤を取り残す可能性もあるため、当院では、取り残しがないように丁寧で確実な手技を心掛けています。3センチを超えるような粉瘤、また炎症を繰り返しており癒着が強いものは、くりぬき法ではなく紡錘形に切開し縫合する術式で行います。
手術は、局所麻酔で行い、手術時間は10~20分程度。日帰りで短時間で受けることができ、翌日からシャワー浴が可能となり、1週間後以降は湯船への入浴も可能となります。
ほくろ
ほくろ(母斑)は多くが良性ですが、形や色、大きさの変化がある場合は悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性があり、注意が必要です。
当院では、まずダーモスコピーという拡大鏡で詳細に観察し、必要に応じて病理検査を行います。治療は局所麻酔下での切除が基本です。ほくろの大きさやほくろができている部位、ほくろの深さで取る方法を選択します。小さめのほくろ、浅いほくろは炭酸ガスレーザーが大変きれいに治ります。1㎝を超えるほくろや青みがかった深さのあるほくろでは、メスで紡錘形に切除し、縫合して傷をきれいに閉じる方法を選択します。
切除後は病理検査で確定診断を行い、再発や悪性化の有無を確認します。安全性と整容性の両面に配慮し、できる限り目立たない仕上がりを心がけています。
陥入爪・巻き爪
陥入爪・巻き爪は、爪の端が皮膚に食い込み、炎症や強い痛みを引き起こす状態です。悪化すると歩行や運動が困難になり、化膿することもあります。
当院では、軽症の場合は爪の切り方指導やテーピングなど保存的治療を行い、重症例や再発を繰り返す場合には日帰り手術を行います。
手術は、爪の幅が足指の幅に対して大きすぎる場合は爪の一部を取り除く手術を行い、切りすぎた深爪や爪の割れが原因の場合は割れた部分が食い込まないように爪を切らずに保存的に食い込みを改善する手術を行うなど、痛みの原因に応じて手術を行います。
局所麻酔で行うため痛みは最小限で、手術時間は20〜30分程度です。術後は歩行可能で、日常生活への復帰も早く、再発予防にもつながります。
眼瞼黄色腫
眼瞼黄色腫は、まぶたの皮膚にできる黄色〜黄白色のやや盛り上がった良性の腫瘍で、中高年の方に多く見られます。
脂質代謝異常が背景にある場合もありますが、健康な方にも発症します。放置しても命に関わることはありませんが、自然に消えることはほとんどなく、徐々に大きくなる傾向があります。
当院では、局所麻酔下で病変部を切除し、目立たないよう縫合します。手術時間は10〜20分程度で、日帰りで行えます。術後の腫れや赤みは1〜2週間程度で軽快し、整容面の改善も期待できます。再発防止のため、必要に応じて生活習慣や血液検査のご案内も行っています。
イボ
イボ(疣贅)はヒトパピローマウイルス(HPV)によって皮膚に生じる小さな盛り上がりで、手足や顔など全身に発生します。多くは良性ですが、放置すると大きくなったり数が増えたりすることがあります。通常は液体窒素による凍結療法や外用薬で治療します。足の裏で何年も前からあり、凍結療法のみでは年単位で治療がかかる場合には、レーザー手術をご提案する場合もあります。
イボのレーザー手術は保険適応ではないため、全て自費治療となります。また、手指や足指の深いイボに対してレーザーを行うと、術後の傷が硬くなり整容的にも痕を残してしまうことがあるため、原則お勧めしておらず、当院では、イボのレーザーは主に足の裏が適応とさせていただいています。
手術は局所麻酔で行い、イボの周りを少し余裕をもってレーザーでくりぬくように切り取ります。レーザーで止血しながら行うため、出血が最小限で傷の治りも早くなります。術後は自宅で安静にでき、傷の経過も丁寧にフォローします。
イボはウイルスによるものなので、目に見えない範囲に広がっていることがあり、再発することもありますが、当院では再発の場合もきっちりフォローしています。
よくある質問
いいえ、入院の必要はありません。術後は当日にご帰宅いただけます。
局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔が切れた後は軽い痛みが出る場合がありますが、鎮痛薬でコントロール可能です。
当日は患部を濡らさないよう注意が必要ですが、日常生活は可能です。
詳細は手術内容によって異なるため、診察時にご案内します。
多くの場合、健康保険の適用が可能です。
ただしイボのレーザー治療や、美容目的の場合は自費となります。
ほくろは、保険適応になる場合と自費になる場合があり、診察結果によりご説明します。保険適応の日帰り手術の場合、3割負担の方で、1万円前後のお支払いとなる場合が多いですが、患部の大きさや部位により費用が異なりますので診察時にご案内させていただきます。