しわ、たるみを改善しましょう!
- 2022年10月5日
- 美容皮膚科
しわ、たるみをとりたい!
美容相談で、シミに次いで多いご相談になります。
しわやたるみが深くなってくると、お顔の印象が少し暗く、老けた印象がでてしまいますね。
ただ、年齢に伴う表情によるシワは、その方の人柄も表すこともあり、必ずしも「消さなくてはならない」ものではないと思います。
ですが、やはりいつまでも若々しく、美しくありたいと思うのは男女問わず当然の願いですので、当院で行っているシワ・たるみ治療をご案内します。
しわ、たるみの原因と対処法
しわやたるみは、その原因によって、治療が異なります。
原因を大きく分けると
1表情を動かすことによりできるしわ
2表情に関わらずにあるしわ・たるみ
この2種類にざっくりわかれます。
「動かすとできるしわ」なのか、「動かさなくてもあるしわ、たるみ」なのかが問題になります。
原則的に、
表情を動かすことによりできるしわは、ボトックス治療の適応です。
表情に関わらずにあるしわは、ヒアルロン酸や、スキンケアによる保湿、人によっては糸によるリフトアップや手術も適応になってきます。
それぞれの対処法をご説明します。
1.表情を動かすことによりできるしわ
ボトックスによる治療が効果的なことが多いです。
ボトックス治療とは、表情を動かすことで生じるしわを、筋肉の動きを抑えることで消す、あるいは薄くする治療です。
ボトックス注射をした部位の動きが、注射後1~2週間かけて止まってきます。
効果の持続は、個人差や部位による差もありますが、約半年ほどになります。
ボトックス治療が効果的な部位で代表的な部位は、「眉間」「目じり」「おでこ」のしわです。
眉間のしわは、眉間に縦にできるしわです。ぐっと眉間に力を入れる癖のある方は、ご注意です。
目じりはいわゆる「笑いジワ」です。こちらは、とても魅力的なしわでもありますので、無理に止める必要はありませんが、深く刻まれると、場合によっては年齢を感じさせてしまうので、気になる方はボトックスの適応です。
おでこのしわは、やや複雑です。
・おでこボトックス注意点;ボトックスのみでは難しいケース
もともと若いころから、また、人によっては子供のころからおでこにしわのある方もいます。
この場合、深く折ジワのようになっていて、ボトックスだけでは完全に消すことが難しくなります。
ボトックスで動きを止めた後、ヒアルロン酸で刻まれたしわを伸ばすように入れると綺麗です。
・おでこボトックス注意点;まぶたが重くなるリスクがあるケース
ある程度の年齢の方で、おでこの筋肉の力でまぶたを持ち上げている「眼瞼下垂」のケースがあります。
瞼を開く眼輪筋ではなく、おでこ~眉を挙げる前頭筋を使って目を開けていることがあります。
この場合、ボトックスでおでこの動きを止めてしまうと、「目を開けるのが非常に重い」「目が重くて疲れやすい」と感じることがあります。
眼瞼下垂の程度が軽い場合は、ほかの筋肉が代償的に動くことで、徐々にまぶたの重さは改善していきます。
ですが、重度の眼瞼下垂の場合、目を開けるのが困難になることがありますので、場合によっては、ボトックスの前に眼瞼下垂の手術をお勧めする場合があります。
・おでこボトックス注意点;左右差などがでやすい
おでこは左右差が目立ちやすいこともあり、非常に繊細なボトックスの技術を必要とします。
左右差や、眉の外側のみ上がる「スポックブロウ」という状態など、事前に予想が難しい状態になることがあります。
正常な時は気づかない程度のわずかな左右の力の入れ方の癖がある場合、ボトックスで動きが制限されると強調されてしまいます。
そのため、当院では2週間後に無料で調整を行っていますので、安心してご相談ください。
そのほか、顎の梅干しジワや、ガミースマイル(笑ったときに歯茎がみえる)の改善もボトックスで可能になっています。
ボトックス番外編;しわ治療以外のボトックス
・エラ(小顔)ボトックス
歯ぎしりや、歯の食いしばりによる肩こりや、歯のダメージがある方には、「咬筋」という頬の筋肉の動きを弱めるボトックスが有効です。
歯を食いしばる方は、咬筋が非常に発達しているため、ボトックスを打つことで筋肉の過度な動きを抑え、症状を軽くします。
咬筋は頬の外側にある大きな筋肉なので、嚙む力が強く咬筋が発達している方は、「エラが張っている」状態にみえることがありますので、
咬筋をボトックスで抑えることで、小顔にすっきりみえることも多いです。
打ちすぎると硬いものが噛めなくなるので、筋肉の大きさや食いしばりの力を診察し、ボトックスの量を決めて打ちます。
・ワキ汗ボトックス
ワキの多汗症の方に、ボトックス注射が効果的です。
ボトックスは、「アセチルコリン」という発汗を促す神経伝達物質をブロックするため、過剰な汗を抑えます。
ワキに細かくボトックスを打つことで、数か月汗が出にくい状態になります。
毎日制汗剤を塗るのがたいへん、塗るとかゆみがでる、などのお悩みの方は、ぜひボトックスを試してみてください。
ボトックスは、今のしわのお悩みを改善するとともに、将来の深いしわを予防するという効果もありますので、気になる方は、早めに始めるのをおすすめしています!
2.表情に関わらずあるしわ・たるみ
表情に関わらずあるしわ・たるみでは、目の下のたるみ・クマ、ほうれい線、口元のたるみなどが代表的です。
そのほかにも、まぶたのたるみ、こめかみや頬・おでこの痩せ、フェイスラインなどもよくご相談があります。
これらのたるみ治療では、代表的なものがヒアルロン酸注入ですが、そのほかにも、外科的手術、機械による治療(HIFUなど)、脂肪溶解注射、ベビーコラーゲン注入…など、様々な治療があります。
当院では、安全性が比較的高く、即効性があり、ダウンタイムがほぼなく、細かい調整が可能という点で、ヒアルロン酸注入を行っています。
たるみジワができる原因
1.加齢に伴う骨の萎縮
加齢に伴い、体の骨と同様に顔の骨も骨密度が減少し、萎縮します。
骨は土台ですので、土台が萎縮すると、その上の筋肉や皮下脂肪、真皮が垂れ下がり、たるみやしわを引き起こします。
筋肉や脂肪組織が斜め下に下垂することで、ほうれい線が深くなり、マリオネットラインが深くなり、目の下にたるみがでてきます。
2.組織に含まれる弾力を保つ成分の減少
若いときは、体内でたくさんのコラーゲンやヒアルロン酸が作られます。これらによって、肌のハリや弾力が保たれています。
しかし、加齢や紫外線の影響によって、これらの生成量が減少していきます。
体内のヒアルロン酸の生成量は、20歳の時を100%とすると、50歳で45%、60歳では25%と、減少していきます。ヒアルロン酸は高い保水力がありますので、ヒアルロン酸の減少により、肌に充分な水分を保持できず、乾燥小じわ、毛穴の開きが生じます。
ヒアルロン酸によるたるみの改善
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する、ゼリー状の物質です。
強い粘り気と弾力を持ち、皮膚のみならず、筋肉や軟骨など体のさまざまな部位にあり、細胞同士をつなぐ役割を持っています。
お肌においては、真皮に網目状に存在するコラーゲンの隙間を埋めるようにヒアルロン酸が満たされ、コラーゲンとともに皮膚を支持し、弾力を高めています。
また、ヒアルロン酸は高い保水力があり、ヒアルロン酸自体の600倍もの水分を蓄える力があります。
ヒアルロン酸は、肌に弾力と潤いをもたらす成分です。
ヒアルロン酸そのものは、体内に注入すると吸収されてしまいますので、美容治療で使用するものは、効果を持続させるためにヒアルロン酸同士を結び付け、形を作り効果が持続しやすいように安全に加工されています。
この結びつけを「架橋」といい、架橋の程度とヒアルロン酸の濃度を組み合わせて、様々なヒアルロン酸製剤が作られています。
ヒアルロン酸による治療
ヒアルロン酸を、お悩みのところに注入して治療します。
部位により、適切な硬さのヒアルロン酸を選び、使用します。
注入部位は、お悩みの箇所に直接入れたり、加齢に伴う骨の萎縮を補うために深く骨の真上にヒアルロン酸を置くことで、たるみを全体に引き上げる、リフトアップの打ち方もあります。
注入は、技術とセンスが求められます。
私自身は8年以上ヒアルロン酸の注入施術を行っていますが、日々、良いとされる打ち方は進化しています。
積極的に、セミナーや技術講習会、学会に参加して最新の打ち方を研究しています。
少量で、より高い効果が、より安全な打ち方を提案していますので、ご安心くださいね!
ヒアルロン酸治療のメリット
①即効性
施術の直後から、効果を実感できます。
針を刺すことにより反応して若干腫れるのですが、それを差し引いても、まぶたの窪みやほうれい線の改善はその場で実感していただけます。
②安全性
ヒアルロン酸は、もともと肌に含まれている成分です。注入したヒアルロン酸は、製品によって異なりますが、6か月~2年で吸収されるため、安心して使用することができます。
③微調整しやすい
ヒアルロン酸の注入量によって、「気づかれない程度自然に改善したい」、「同窓会があるので、しっかり若返りたい」など、調整することが可能です。
ぜひ、積極的にご希望をお伝えください。
新製剤の導入
9月から、新しいヒアルロン製剤「ボライト」の施術も始めました。
ボライトは、たるみを引き上げる治療ではなく、肌を「育てる」ヒアルロン酸です。
肌にヒアルロン酸をこまかく注入していきます。ヒアルロン酸の高い吸水力、保湿力で、細かい小じわ、毛穴の開き、首のシワを改善していきます。
効果は、9か月持続しますので、1年に1回のメンテナンスで、ハリ感のあるふっくらしたお肌を目指します。
厚労省の承認を得た最新のヒアルロン酸、ぜひご体験ください。
シワ、たるみなど、マッサージや化粧品では改善しないお悩み、ぜひ一度ご相談にきてくださいね。